高齢者の食事制限について 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
いつもブログをご覧になって頂き、本当にありがとうございます。
袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症などにより自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
前回のブログでは体重管理について書かせて頂きました。
当院のご利用者様は基礎疾患をお持ちの方がほとんどの為、食事制限のある方もおおくいらっしゃいます。
そこで今回は、高齢者の食事制限について書かせて頂きます。
高齢になると、身体の機能が少しずつ変化していきます。それに伴い、食事の内容や量、栄養バランスにも注意が必要になります。
なぜ食事制限が必要なのか?
高齢者は加齢により代謝が低下し、内臓の機能も衰えてきます。そのため、若い頃と同じような食生活を続けていると、以下のような健康リスクが高まります。
- 高血圧
- 糖尿病
- 腎機能の低下
- 高コレステロール血症
これらを防ぐために、適切な「食事制限」や「食事管理」が重要になるのです。
制限すべき主な栄養素
- 塩分
高血圧の予防・改善のためには、塩分摂取を1日6g未満に抑えることが推奨されています。塩味を控える代わりに、だしや香辛料、酢、レモンなどを活用すると満足感が得られます。
- 糖質
糖尿病を持つ方や血糖値が高めの方は、白米やパンなどの精製された炭水化物の量を調整しましょう。玄米や全粒粉製品への置き換えがおすすめです。
- 脂質
動物性脂肪やトランス脂肪酸を控え、**オリーブオイルや魚の脂(DHA・EPA)**など、良質な脂を摂取することが大切です。
- たんぱく質(腎疾患がある場合)
腎機能が低下している高齢者の場合、たんぱく質の制限が必要になることがあります。ただし、必要な栄養は確保しなければならないので、医師や管理栄養士の指導のもとで行いましょう。
食事制限=我慢ではない
「制限」と聞くとネガティブな印象を受けがちですが、実際には「バランスよく、必要なものを必要なだけ摂る」ことが基本です。制限というより、「調整」と言ったほうが近いかもしれません。
食事は楽しみのひとつでもあります。味覚や食感、彩りを工夫することで、食事の質と満足感の両立が可能です。
高齢者の食事制限は、健康寿命を延ばすために欠かせない要素です。ただし、無理をせず、専門家のアドバイスを受けながら、自分に合ったスタイルを見つけていくことが何より大切です。
「食べること」は、生きること。毎日の食事が、心も体も元気にしてくれますように。