高齢者の”冷え性”放置しないで!! 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
マッサージで温める冬の健康ケア**
冬になると「手足が冷えてつらい」「布団に入っても足が冷たい」など、冷えで悩む高齢者が一気に増えます。
冷えは単に不快なだけではなく、転倒・睡眠障害・免疫低下・関節痛の悪化など、多くの健康問題につながるため注意が必要です。
そこで今回のブログでは、冷え性の原因と、マッサージがどのように役立つのかを分かりやすくまとめました。
- 高齢者に冷え性が多い理由
高齢になるほど冷え性が起こりやすいのには、いくつかの理由があります。
- 筋肉量の低下
筋肉は熱をつくる“暖房装置”。加齢で筋肉が減ることで、体温が上がりにくくなります。
- 血流が悪くなりやすい
動脈硬化や運動不足により、手足の血流が弱まりやすい状態に。
- 自律神経の働きが鈍くなる
気温の変化に身体がうまく対応できず、調整機能が低下します。
- 服薬や持病の影響
糖尿病・甲状腺の病気・心臓病なども冷えを強める原因になることがあります。
高齢者の冷え性は「年齢だから仕方ない」ではなく、**明確な原因がある“体調のサイン”**なのです。
- マッサージが冷え性に役立つ理由
高齢者の冷えには、マッサージがとても相性の良いケア方法です。
◆ ① 血流改善で手足がぽかぽかに
冷え性の大きな原因は「血の巡りの悪さ」。
マッサージで筋肉をゆっくりほぐすことで、血管が広がり、温かい血液が末端まで届きやすくなります。
施術直後から
「足先が温かくなった」
「帰り道にポカポカしていた」
と感じる方が多いのはこのためです。
◆ ② むくみを取り、足が軽くなる
高齢者はふくらはぎの“筋ポンプ”が弱く、足がむくみやすくなります。
むくみは冷えをさらに悪化させるため、丁寧に取り除くことで温かさが戻りやすくなります。
◆ ③ 自律神経が整い、眠りの質が良くなる
マッサージの心地よい刺激は、体をリラックス状態に導きます。
副交感神経が優位になることで、
- 入眠の改善
- 夜間の冷えによる中途覚醒の軽減
など、睡眠の質が上がり、結果として体温リズムが整います。
◆ ④ 関節痛やこわばりも軽減
冬場に悪化しやすい膝痛・腰の痛み・肩のこりも、血流改善で軽くなります。
動きやすくなると活動量も増え、さらに冷え改善へつながります。
- 高齢者におすすめの施術ポイント
- 足先〜ふくらはぎの入念なケア
冷えやすい足の末端から順にほぐすことで効果が出やすい。
- ふくらはぎのリンパ流し
むくみ改善 → 血流改善で温まりやすく。
- 下腹部・腰まわりの温め
お腹まわりが温まると全身の巡りが良くなる。
- ゆっくりしたリズムの施術
速い刺激よりも、ゆるやかで深い刺激が高齢者の身体には合う。
※持病や服薬がある方は負担のない範囲で調整します。
- ご家族ができる“冷え性ケア”のアドバイス
施術と合わせて、日常の工夫もとても大切です。
- 毎日湯船にしっかり入る(38〜40℃・10〜15分)
- 足首・ふくらはぎを冷やさない靴下選び
- 朝に白湯を一杯
- 軽いウォーキングやふくらはぎ運動
- エアコンと加湿で室温・湿度を一定に保つ
少しの工夫で、冬の体調がぐっと楽になります。
- 冷え性は“転倒リスク”にも関係します
冷えによって筋肉が固まると、
- 足が上がらない
- 歩幅が小さくなる
- 感覚が鈍る
といった変化が起こります。
これは 転倒 → 骨折 → 寝たきりの第一歩 に直結します。
冷え性のケアは「快適に過ごすため」だけでなく、
高齢者の安全を守るための重要な予防ケアでもあります。
まとめ
高齢者の冷え性は、放置すると健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
しかし、マッサージで血流を改善し、凝りをほぐし、睡眠の質を整えることで、身体は確実に温まりやすくなります。
冬を元気に過ごすためにも、
ぜひ定期的なマッサージを取り入れてみてください。

