高齢者のアルコール摂取について 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
〜「百薬の長」も、量を間違えると「毒」になる〜
昔から「お酒は百薬の長」と言われますが、これは適量であれば体に良い影響をもたらすという意味です。
しかし、高齢になると体の代謝や内臓機能が若いころとは変わってきます。
そのため、同じ量のお酒でも健康への影響が大きくなることがあります。
◆ なぜ高齢者はお酒に弱くなるのか?
- 肝臓の代謝機能が低下する
年齢とともに肝臓の働きが衰え、アルコールを分解する力が弱まります。
結果として、少量でも酔いやすくなり、翌日に残ることが増えます。
- 筋肉量の減少と水分量の低下
体内の水分が減ると、アルコール濃度が上がりやすくなります。
つまり、同じ一杯でも「酔いやすく」「血中アルコール濃度が高く」なるのです。
- 薬との相互作用
高血圧・糖尿病・睡眠薬など、多くの薬とアルコールは相性が悪いです。
思わぬ副作用や転倒・意識障害につながることもあります。
◆ 飲酒による健康リスク
- 転倒や骨折のリスク上昇
判断力や平衡感覚が鈍くなり、転倒につながることがあります。
- 高血圧・心疾患・脳卒中のリスク増大
飲みすぎると血圧を上げ、血管への負担が大きくなります。
- 認知症の進行を早める可能性
過剰な飲酒は脳の萎縮を促進し、認知機能に悪影響を及ぼします。
◆ 「飲んでもよい」人の条件と適量の目安
医師の許可があり、肝機能・心臓・血圧に問題がない場合は、
**「少量をゆっくり楽しむ」**ことが大切です。
目安としては――
- ビール:350ml(缶1本)
- 日本酒:1合(180ml)
- ワイン:グラス1杯(120ml)
※これは「1日あたりの上限量」であり、毎日飲むことを勧めるものではありません。
◆ 健康的にお酒を楽しむコツ
- 空腹時には飲まない
- 水やお茶をこまめに飲む(「和らぎ水」を)
- 飲酒後の運動や入浴は避ける
- 翌日に疲れやだるさが残るようなら、量を見直す
- 「飲まない日」を意識的に作る
◆ まとめ
お酒は、楽しみ方次第で「人生の潤い」にもなります。
しかし高齢期では、「量」や「体調」、「薬との関係」をよく考えて、
無理のない範囲で楽しむことが健康長寿の秘訣です。
ご自身の体調やお薬との関係が気になる方は、
かかりつけ医や専門家に一度ご相談ください。

