高齢者に不足しがちな栄養素と補い方 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
年齢を重ねると、食欲の低下や消化機能の衰え、噛む力の減少などから、必要な栄養素を十分に摂取することが難しくなりがちです。栄養が不足すると、筋力や免疫力の低下につながり、生活の質を大きく左右します。今回は、高齢者に特に不足しやすい栄養素と、その補い方についてご紹介します。
不足しがちな栄養素とその役割
- たんぱく質
- 役割:筋肉や血液、ホルモンを作る材料
- 不足すると:筋力低下、フレイル(虚弱)の進行
- 補い方:魚、肉、卵、大豆製品、乳製品をバランスよく。食欲がないときは、豆腐やヨーグルトなど消化しやすいものがおすすめ。
- カルシウム
- 役割:骨や歯を丈夫に保つ
- 不足すると:骨粗しょう症、骨折リスク増加
- 補い方:牛乳・チーズ・小魚・小松菜などを意識して摂取。吸収を助けるビタミンDと一緒に摂ると効果的。
- ビタミンD
- 役割:カルシウムの吸収を助け、骨を強くする
- 不足すると:骨折しやすくなる、免疫力低下
- 補い方:鮭、いわし、サンマなどの魚類や、きのこ類に多く含まれます。日光浴も有効。
- ビタミンB群(特にB12)
- 役割:神経や血液を健康に保つ
- 不足すると:貧血、しびれ、認知機能の低下
- 補い方:肉、魚、卵などの動物性食品に多い。ベジタリアン傾向の方は特に注意。
- 食物繊維
- 役割:腸内環境を整える、便秘予防
- 不足すると:便秘、生活習慣病リスクの上昇
- 補い方:野菜、果物、海藻、豆類を取り入れる。噛みにくい場合は煮込んで柔らかくするのがおすすめ。
栄養を補う工夫
- 少量多品目を意識し、一度にたくさん食べられなくてもバランスを整える。
- 間食にヨーグルトやチーズ、果物を取り入れる。
- スープや煮物で水分と栄養を同時に摂る。
- 食欲が落ちているときは、栄養補助食品やプロテインを活用するのも一つの方法。
高齢になると、栄養素は「不足しないように工夫すること」が大切です。たんぱく質、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB群、食物繊維を意識して取り入れることで、筋力や免疫力の低下を防ぎ、健康寿命を延ばすことにつながります。
「食べることは生きる力」——毎日の食事を見直し、元気に過ごしていきましょう。