高齢者が転倒してしまった時の対処法について 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
いつもブログをご覧になって頂き本当にありがとうございます。
袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
高齢者にとって「転倒」は大きなけがや寝たきりの原因になることがあります。
実際、転倒による骨折や頭部外傷は、要介護のきっかけとなることも少なくありません。
もしもご家族や周囲の高齢者が転倒してしまった時、慌てずに冷静に対処することが大切です。
- まずは「動かさない」
転倒直後に「大丈夫?」とすぐに起こしてしまうのは危険です。
骨折や頭のケガがある場合、無理に動かすと状態を悪化させてしまうことがあります。
まずは本人に「痛いところはないか」「どこをぶつけたか」をゆっくり確認しましょう。
意識がしっかりしているか、受け答えができるかも重要なチェックポイントです。
- 状況を確認する
- 頭をぶつけた → たとえ出血がなくても脳内出血の可能性があります。早めに受診を。
- 股関節や足に強い痛みがある → 大腿骨骨折の可能性があります。救急車を呼びましょう。
- 手首や腕が腫れている → 骨折の可能性があります。冷やして安静に。
- 意識がもうろうとしている、嘔吐がある → 頭部外傷のサイン。すぐに119へ。
- 立ち上がれる場合のポイント
大きな痛みがなく、本人が自力で動けそうな場合は、次の手順でゆっくり立ち上がりましょう。
- 四つん這いの姿勢になる
- 安定した椅子や家具につかまる
- 片膝を立てて重心を移動させながら立ち上がる
※周囲の人は背中や腰を軽く支え、無理に引き上げないようにします。
- 受診の目安
たとえ軽い転倒でも、
- 痛みや腫れが翌日も続く
- 歩き方がおかしい
- 頭を打った
場合は、必ず医療機関を受診してください。
「そのうち治るだろう」と放っておくと、骨折が見逃されることもあります。
- 再発を防ぐために
転倒を防ぐには、日常生活の環境づくりも大切です。
- 家の中の段差をなくす
- 夜間照明を設置する
- すべらないスリッパを使用する
- 定期的に筋力を維持する(マッサージや軽い運動)
鍼灸マッサージは、血流を改善し、筋肉や関節の柔軟性を保つことで「転びにくい体づくり」に役立ちます。
まとめ
転倒直後は「動かさない」「落ち着いて観察する」ことが基本です。
そして痛みや意識の変化があれば、迷わず医療機関へ。
転倒の予防と回復のサポートには、鍼灸マッサージによる全身ケアもおすすめです。
日常の小さな体の不調を整えながら、安心して暮らせる体づくりを目指しましょう。

