高齢者が手術を受けるべきかの判断について  袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター

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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。

当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。

施術に入らせて頂いている中で、「手術を受けるべきか?やめるべきか?」を聞かれる場面があります。

実際のところ、私達鍼灸師、マッサージ師からは明確にお伝え出来ないのが現実です。

そこで今日は、手術を受けるべきか、やめるべきかの判断をするポイントについて書かせて頂きます。

 

医療の進歩により、高齢者でも多くの手術が安全に行えるようになってきました。しかしながら、「本当に手術を受けるべきかどうか」は年齢だけでなく、その方の体の状態や生活の質、希望など、さまざまな要素を総合的に考える必要があります。

 

 

  1. 年齢だけで判断しない

 

「もう高齢だから手術は無理」と考えてしまう方もいますが、それは必ずしも正しくありません。実際には、80代や90代でも元気に手術を受けて回復される方がたくさんいます。大切なのは「年齢」よりも「健康状態」です。

 

チェックポイント:

  • 持病の有無(心臓病、糖尿病、肺疾患など)
  • 現在のADL(日常生活動作)の状況
  • 栄養状態や体力

 

 

  1. 手術によるメリットとデメリットを明確にする

 

手術にはリスクが伴いますが、それによって症状が改善し、生活の質(QOL)が向上する可能性もあります。逆に、手術を受けずに済ませられる治療法がある場合もあります。

 

医師との相談ポイント:

  • 手術を受けた場合と受けなかった場合の経過の違い
  • 術後の回復見込み
  • 合併症や入院期間、リハビリの必要性

 

 

 

  1. ご本人の意思を尊重する

 

高齢になると、家族や医療者が「良かれと思って」手術を勧めてしまうこともあります。しかし、最も重要なのはご本人がどう考えているかです。

 

こんな対話が大切:

  • 「手術を受けたら、また○○ができるようになるけど、それを望んでいますか?」
  • 「入院やリハビリには時間がかかるけれど、それでもやってみたいですか?」

 

本人の希望を確認し、それに基づいた判断をすることが、ご本人らしい生活を守ることにつながります。

 

 

  1. 多職種での判断が有効

 

判断が難しい場合は、医師だけでなく、看護師やリハビリスタッフ、ケアマネジャーなど、複数の専門職がチームで支える体制が重要です。

 

 

高齢者が手術を受けるかどうかの判断は、非常に繊細で個別性の高い問題です。医療的な視点、生活の視点、そして何よりもご本人の気持ちを大切にしながら、じっくりと時間をかけて考えることが必要です。

 

ご家族としては、焦らず、迷って当然だと考え、納得できる選択ができるよう支えていきましょう。

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