股関節の拘縮がもたらす影響とは? 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージ、鍼灸施術を行なっています。
中にはベッド上での生活を余儀なくされている方もおり、関節拘縮が起きてしまっている場合もあります。
そのなかでも、股関節は歩行や姿勢の維持に重要な役割を果たす関節の一つですが、加齢や病気、生活習慣などによって可動域が制限され、拘縮すると、日常生活にさまざまな影響を及ぼすため、早期の対策が重要です。
今回は、股関節の拘縮がもたらす影響について詳しく解説します。
股関節の拘縮とは?
股関節の拘縮とは、関節の動きが制限され、自由に動かせなくなる状態を指します。これは、筋肉や靭帯の硬化、関節包の萎縮、炎症などによって引き起こされます。拘縮の原因としては以下のようなものがあります。
- 加齢(筋力低下や軟部組織の硬化)
- 長期間の安静(寝たきり、ギプス固定など)
- 変形性股関節症(関節の摩耗による可動域制限)
- 神経疾患(脳卒中などによる筋緊張異常)
- 手術後のリハビリ不足
股関節の拘縮がもたらす影響
① 歩行能力の低下
股関節が十分に動かせなくなると、歩幅が狭くなり、スムーズな歩行が難しくなります。特に、足を前に出す動作や、階段の昇降が困難になることが多いです。これにより、転倒のリスクも高まります。
② 姿勢の崩れと腰痛の悪化
股関節の動きが制限されると、姿勢が悪くなりやすくなります。例えば、股関節の伸展(後ろに伸ばす動作)が制限されると、骨盤が前傾しやすくなり、腰に負担がかかりやすくなります。その結果、腰痛や背中の痛みを引き起こすことがあります。
③ 日常生活動作(ADL)の制限
靴下を履く、床に座る、しゃがむといった動作がしにくくなるため、日常生活にも大きな支障をきたします。特に和式トイレの使用や正座が困難になることが多く、日本の生活環境では不便を感じやすいです。
④ 関節の二次的な障害
股関節の拘縮が進行すると、膝や腰にも影響を及ぼし、変形性膝関節症や腰椎疾患を引き起こすリスクが高まります。関節の負担が偏ることで、他の部位の痛みや可動域制限が生じやすくなります。
⑤ 精神的な影響
股関節が動かしにくくなることで、外出を控えるようになり、活動量が減少します。これが「フレイル(虚弱)」の進行を促し、最終的には寝たきりにつながるリスクもあります。また、行動の制限がストレスとなり、うつ症状を引き起こすこともあります。
股関節の拘縮を予防・改善する方法
- ストレッチと運動
股関節周りの筋肉を柔軟に保つことが大切です。以下のようなストレッチが効果的です。
- 股関節の前側を伸ばすストレッチ(ランジストレッチ)
- 開脚ストレッチ(内転筋の柔軟性向上)
- ヒップリフト(臀部の筋力強化)
- 正しい姿勢の維持
座るときや立つときに、骨盤を立てて良い姿勢を意識することで、股関節にかかる負担を軽減できます。
- 適度な運動を続ける
ウォーキングや水中運動などの軽い運動を日常に取り入れ、股関節を動かし続けることが重要です。
- 物理療法(温熱療法・マッサージ)
温めることで血流を促し、筋肉の緊張を和らげることができます。また、軽いマッサージも効果的です。
- 医療機関でのリハビリ
拘縮が進行している場合は、理学療法士によるリハビリが必要です。関節可動域を広げるための専門的なアプローチを受けることで、改善が期待できます。
まとめ
股関節の拘縮は、歩行能力の低下や姿勢の崩れ、日常生活の制限など、さまざまな影響を及ぼします。
寝たきり生活の方で言えばオムツ交換がしにくくなってしまったり、介護負担も増やしてしまいます。
しかし、適切なストレッチや運動、リハビリを継続することで、予防や改善が可能です。股関節の動きに違和感を感じたら、早めに対策を講じましょう。
股関節を健康に保ち、快適な生活を送るために、今日からできるケアを始めてみませんか?
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