眠れない夜に…不眠を改善する東洋医学的アプローチ 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
「布団に入ってもなかなか眠れない」「夜中に目が覚めてそこから眠れない」——そんな不眠の悩みを抱えている方は少なくありません。現代人の多くが経験するこの問題に対して、東洋医学では体全体のバランスに注目し、根本からの改善を目指します。
今回は、不眠に対する東洋医学的なアプローチをご紹介します。
東洋医学における「不眠」とは?
東洋医学では「不眠」は単なる睡眠不足ではなく、心身のバランスの乱れによって引き起こされると考えられています。特に関係するのが「心(しん)」「肝(かん)」「腎(じん)」などの五臓です。
- 心の不調:思い悩みすぎて精神が落ち着かず眠れない
- 肝の不調:ストレスや怒りがたまってイライラして眠れない
- 腎の虚弱:年齢や過労でエネルギーが不足し、眠りが浅くなる
不眠といっても原因は人によって異なり、それぞれの体質や生活習慣に合わせたケアが必要です。
不眠に効く東洋医学的な対処法
① ツボ刺激でリラックス
不眠に効果的とされるツボを優しく押すことで、自律神経のバランスを整えます。
- 失眠(しつみん):かかとの中央。寝る前に温めるのも効果的。
- 神門(しんもん):手首の内側、小指側のくぼみ。心を落ち着ける働き。
- 安眠(あんみん):耳の後ろのくぼみ。ゆっくり押して深呼吸。
夜寝る前に、3~5分程度やさしくツボを押してみましょう。
② 食事の工夫
東洋医学では「食養生」も重要です。夜は消化に負担をかけない食事を意識しましょう。
おすすめの食材
- 百合根、ナツメ:心を養い、穏やかな気分に
- 黒ごま、くるみ:腎を補い、体の回復力をサポート
- 小麦、ハチミツ:精神を安定させる作用
カフェインやアルコールは睡眠を妨げるので控えめに。
③ 生活リズムを整える
東洋医学では「作息(さくそく)」=規則正しい生活が基本です。夜更かしを避け、なるべく毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけましょう。
夜の過ごし方にも工夫を。
- 寝る前1時間はスマホやパソコンの使用を控える
- お風呂で体を温めてからストレッチ
- 静かな音楽やお香で五感を落ち着かせる
不眠は単なる睡眠の問題ではなく、心や体のサインでもあります。東洋医学的な視点から体質を見つめ直すことで、自然と眠れる力を取り戻すことができるかもしれません。
眠れない夜が続く方は、ぜひ一度、体をやさしく整える習慣を取り入れてみてください。
必要に応じて、訪問鍼灸や東洋医学的カウンセリングを通じたケアも有効です。お一人で悩まず、専門家のサポートを活用してみましょう。