杖歩行における注意点 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症などにより自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージ、鍼灸施術を行なっています。
寝たきりの方や、車いすの方もいらっしゃいますが室内を何とか杖を使用して移動できるような方もおられます。
杖を使って歩行する際には、安全性と快適性を確保するためにいくつかの重要なポイントがあります。今回は、杖歩行の基本的な注意点を紹介します。
- 杖の選び方
適切な長さの杖を選ぶことが重要です。
- 一般的には「杖の長さ=身長×0.5〜0.6」が目安ですが、持ち手を握ったときに肘が軽く曲がる(約30度)長さが理想的です。
- 杖先に滑り止めのゴムがついているか確認し、摩耗している場合は交換しましょう。
- 杖の持ち方
基本的には、弱い方(ケガや痛みがある側)と反対の手で杖を持ちます。
- 右足に痛みがある場合は、左手で杖を持つ。
- 杖と患側の足を同時に出すことで、体のバランスを取りやすくなります。
- 正しい歩行方法
① 杖を前に出す(約15cm〜20cm前)
② 患側(弱い足)を杖と同時に出す
③ 健側(強い足)を前に出す
この繰り返しで、スムーズな歩行が可能になります。
- 階段の昇り降り
- 昇るとき:「健側→患側→杖」の順
- 降りるとき:「杖→患側→健側」の順
※「上がるときは良い足から、下りるときは悪い足から」と覚えると便利です。
- 転倒防止のポイント
- 杖先のゴムは定期的にチェックし、滑りやすい場所では特に注意する。
- 体を前に傾けすぎず、背筋を伸ばして歩く。
- 濡れた床や凹凸のある道ではゆっくり歩き、無理に大股で歩かない。
杖は正しく使うことで歩行をサポートし、転倒リスクを減らせます。適切な杖を選び、正しい歩行方法を身につけることが大切です。日々の生活で杖を安全に活用し、快適に歩行しましょう!