便秘、下痢…腸の不調に効く東洋医学の知恵  袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター

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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。

当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。

 

「お腹の調子が悪くてなんだかスッキリしない…」

そんなお悩み、ありませんか?

便秘や下痢といった腸の不調は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。

 

現代医学では食物繊維や整腸剤などがよく用いられますが、東洋医学にも体質に合わせて腸の働きを整える知恵がたくさんあります。今回は、便秘・下痢といった腸のトラブルに効く、東洋医学的な考え方と対処法をご紹介します。

 

 

東洋医学では「脾」と「腸」の働きがカギ

 

東洋医学では、消化・吸収をつかさどるのは「脾(ひ)」の働きとされています。脾が弱ると、便秘・下痢をはじめとする腸のトラブルが起きやすくなると考えられています。

 

また、「気(エネルギー)」や「血(けつ)」の巡りが悪くなることでも、腸の働きは乱れやすくなります。腸の不調は、単なる食生活の乱れだけでなく、体全体のバランスの乱れから来ていることもあるのです。

 

 

便秘タイプ別・東洋医学の見方とケア

 

便秘にもさまざまなタイプがあります。東洋医学では主に以下のように分類し、それぞれに適したケアを行います。

 

  • 気滞型(ストレス型)

 

特徴: お腹が張る、ガスがたまりやすい、イライラしやすい

対処法: 気の巡りをよくする「合谷(ごうこく)」「太衝(たいしょう)」のツボ押し、リラックスできる深呼吸やアロマも◎。

 

  • 血虚型(血の不足型)

 

特徴: コロコロした便、便が硬く出にくい、顔色が青白い

対処法: 血を補う「三陰交(さんいんこう)」や「足三里(あしさんり)」を温めるのがおすすめ。鉄分や黒ごまなどの食材も◎。

 

  • 寒湿型(冷え・水分停滞型)

 

特徴: 下痢と便秘をくり返す、体が冷えやすい

対処法: 腹部を温めることが大切。「中脘(ちゅうかん)」や「関元(かんげん)」に温灸やカイロを。

 

 

下痢タイプ別・東洋医学の見方とケア

 

下痢も、原因によってアプローチが変わります。

 

  • 脾虚型(消化力の低下)

 

特徴: 水様便、食後すぐにトイレに行きたくなる、疲れやすい

対処法: 脾を元気にする「足三里」「脾兪(ひゆ)」への指圧やお灸が効果的。消化の良い食事も大事です。

 

  • 湿熱型(腸の炎症)

 

特徴: 臭いが強い便、腹痛を伴う、口の中が苦い

対処法: 体内の「熱」を取る漢方や、苦味のある野菜(ゴーヤ・セロリなど)を取り入れると良いでしょう

 

 

 

ツボで腸を整える!おすすめ3選

  1. 神闕(しんけつ):おへその中心にあるツボ。温灸で内臓全体を温める効果。
  2. 天枢(てんすう):おへそから指3本分横にある。腸の働きを整える代表ツボ。
  3. 足三里(あしさんり):膝の下、指4本分下。消化吸収力を高め、疲労回復にも◎。

 

 

 

便秘や下痢は、ただの“腸のトラブル”ではなく、体全体のバランスが崩れているサインかもしれません。

東洋医学では、その人の体質に合わせて無理のないケアをしていくことが基本です。

 

「最近、腸の調子が気になるな…」という方は、一度ご自身の体を見つめ直して、ツボや食事、呼吸法などを日々の生活に取り入れてみてくださいね。

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