介護者疲労 ~がんばりすぎていませんか?~ 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
高齢化が進む中で、家族による介護が増えています。
「家族だから」「自分がやらなければ」と、がんばり続けるうちに心や体が疲れきってしまう――これが介護者疲労です。
介護される人のことばかりを考えて、自分の体調や気持ちを後回しにしてしまう方は少なくありません。
■ 介護者疲労のサイン
介護者疲労は、最初は小さなサインから始まります。
次のような症状が出ていたら注意が必要です。
- 眠れない、眠りが浅い
- 食欲がない、または食べすぎる
- 肩こり・頭痛・腰痛がひどくなる
- イライラしやすくなった
- 介護への意欲が湧かない
- 趣味や外出をする気になれない
これらは心と体の「SOS」です。
放っておくと、うつ状態や体調不良につながることもあります。
■ なぜ介護者は疲れてしまうのか?
介護は24時間気が抜けない仕事です。
相手の体調や気分に合わせる必要があり、思い通りにいかないことも多いでしょう。
- 身体的負担:入浴・移乗・夜間介助などによる疲労
- 精神的負担:感謝の言葉がなく孤独を感じる
- 社会的負担:介護のために仕事や趣味を諦める
- 経済的負担:介護費用や収入減少への不安
こうした負担が重なり、気づかぬうちに心身をすり減らしてしまいます。
■ 介護者が元気でいるためにできること
介護は「一人で背負うもの」ではありません。
以下の工夫で、少しでも心と体を軽くしましょう。
- 誰かに話す
家族・友人・専門職(ケアマネ・看護師・鍼灸師など)に話すだけでも、気持ちが整理されます。
- サービスを上手に利用する
デイサービスやショートステイ、訪問マッサージなどを活用することで、介護者の休息時間を確保できます。
- 自分のケアを大切に
睡眠・食事・趣味の時間を確保し、心身を整えることが結果的に良い介護につながります。
- プロの手を借りる
肩こりや腰痛、ストレスによる不調がある場合は、鍼灸マッサージで体を整えるのもおすすめです。
心と体のリフレッシュが「介護を続ける力」になります。
■ 最後に
介護は愛情があってこそできる、尊い行為です。
しかし、「がんばりすぎない勇気」も同じくらい大切です。
介護者自身が元気で笑顔でいることが、何よりも介護を受ける方の安心につながります。
どうか一人で抱え込まず、周りの力を借りながら無理のない介護を続けてください。

