介護者が持つべき本当の優しさとは? 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
私達の現場は介護の現場にとても近く、ご利用者様の苦労、悩みなどを耳にすることが多いです。
介護の現場では「優しさ」が大切だと言われます。私達、訪問鍼灸マッサージに携わる人間も一緒です。
しかし、その「優しさ」とは、ただ穏やかに接することや、すべてを受け入れることだけではありません。
本当の優しさとは、「相手を想いながらも、自分を見失わないこと」かと思います。
■ 優しさ=我慢ではない
介護をしていると、どうしても「相手を優先しなければ」と思ってしまいます。
「自分の時間を削ってでも」「疲れていても笑顔で」——。
その姿勢は素晴らしいですが、限界を超えると、心や体が疲弊してしまいます。
優しさとは、ただ我慢して尽くすことではありません。
自分の心と体を守ることも、立派な“優しさ”の一つです。
元気な介護者がいてこそ、安心できる介護が続くのです。
■ 相手の「できる力」を信じる
介護の中で忘れがちなのが、「相手の力を信じる」という視点です。
つい手を貸してしまいがちですが、できることを奪うことは、その人の自立心を奪うことにもつながります。
本当の優しさとは、相手が自分の力でできるように“見守る勇気”を持つこと。
時には、少し離れて見守ることも、深い思いやりなのです。
■ 言葉より「寄り添う姿勢」
介護をしていると、言葉で励ますよりも「そばにいる」ことが支えになる場面があります。
無理に明るくする必要はありません。
静かに寄り添い、共に時間を過ごすこと——それが何よりも温かい優しさです。
■ 自分を大切にできる人が、人を大切にできる
介護は「自己犠牲」では続きません。
休む勇気を持ち、自分の時間を大切にすることが、長く優しく介護を続けるための鍵です。
「自分も大事にすること」が、結果的に相手の笑顔を守ることにつながります。
■ まとめ
介護者の本当の優しさとは、
- 無理をせず、相手と自分の両方を大切にすること
- 相手の力を信じて見守ること
- 言葉より行動で寄り添うこと
その優しさが、介護を「苦しみ」ではなく「支え合い」に変えていくのではと感じます。

