パーキンソン病に対するマッサージの必要性 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
いつもブログをご覧になって頂き本当にありがとうございます。
袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージ、鍼灸の施術を行なっています。
そのなかでも、パーキンソン病のご利用者様は多くいらっしゃいます。
パーキンソン病は、運動機能の低下や筋肉のこわばり、震えなどを引き起こす神経変性疾患です。進行性の病気でありながら、適切なケアを続けることで生活の質(QOL)を維持・向上させることが可能です。その一環として、マッサージは重要な役割を果たします。
パーキンソン病の症状とマッサージの効果
- 筋肉のこわばりを和らげる
パーキンソン病の代表的な症状の一つが筋固縮(きんこしゅく)です。筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなるため、日常動作が困難になります。マッサージによって血流を促進し、筋肉の柔軟性を高めることで、動きやすさを改善できます。
- 姿勢の維持・バランスの向上
パーキンソン病の方は前かがみの姿勢になりやすく、転倒リスクが高まります。マッサージで背中や腰の筋肉をほぐすことで、姿勢を整え、バランスを維持しやすくなります。
- 痛みの軽減
長時間同じ姿勢をとることが多くなるため、肩こりや腰痛を訴える方が少なくありません。マッサージを行うことで、筋肉の緊張を緩め、痛みを和らげることができます。
- リラックス効果・ストレス軽減
パーキンソン病は、自律神経の乱れが原因で睡眠障害や不安感を引き起こすことがあります。マッサージにはリラクゼーション効果があり、副交感神経を優位にすることで心身の緊張を和らげ、睡眠の質を向上させることが期待できます。
マッサージの種類と注意点
- 軽擦(けいさつ)マッサージ
優しくさするように行うマッサージで、血流を促進しリラックス効果を高めます。特に、手足が冷えやすい方におすすめです。
- 圧迫マッサージ
筋肉を軽く押しながら行うマッサージです。強すぎる圧は逆効果になるため、優しくゆっくりとした動きで行いましょう。
- ストレッチを組み合わせる
関節の可動域を広げるために、マッサージ後に軽いストレッチを行うのも効果的です。介助者がサポートしながら、無理のない範囲で行いましょう。
注意点
- 強すぎるマッサージは筋肉を傷める可能性があるため、優しい圧で行うことが重要です。
- 体調がすぐれない場合(発熱、炎症、極度の疲労時)は、無理に行わないようにしましょう。
- 定期的に医師に相談し、専門的なアドバイスを受けながら実践することをおすすめします。
パーキンソン病の方にとって、マッサージは筋肉のこわばりをほぐし、痛みを和らげ、リラックスを促すために有効なケア方法の一つです。適切な方法で取り入れることで、日常生活の動きがスムーズになり、QOLの向上につながります。
無理なく続けられる範囲で、心地よいマッサージを取り入れてみましょう。