パーキンソン病における不随意運動の原因とは? 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
なかでも難病であるパーキンソン病のご利用者様は多くいらっしゃいます。
パーキンソン病は、手の震えや動作の遅れといった「運動障害」が特徴的な病気です。
その中でも、治療を続ける中で起こる「不随意運動(ふずいいうんどう)」に悩まれる方は少なくありません。
今回は、この不随意運動の原因について分かりやすく解説します。
- 不随意運動とは?
不随意運動とは、自分の意思とは関係なく身体が動いてしまう症状のことです。
腕や足がピクピク動いたり、顔が勝手に歪んだりと、コントロールできない動きが現れます。
パーキンソン病の治療を受けている方では、この症状が「薬の副作用」として現れることがあります。
- 主な原因は「ドパミンの過剰」
パーキンソン病は、脳の中の「ドパミン」という神経伝達物質が不足することで起こります。
そのため、治療では「ドパミンを補う薬(L-ドパ製剤)」を使います。
ところが、この薬を長期間使っていると、脳内のドパミン濃度が一定に保ちにくくなり、
一時的にドパミンが過剰な状態になることがあります。
その結果、神経の働きが乱れて「不随意運動(ジスキネジア)」が起こるのです。
- 薬の効き方の「波」が関係
服薬後はよく動けるけれど、時間が経つと動きづらくなる――。
このような「オン・オフ現象」と呼ばれる波も、不随意運動に関係しています。
ドパミンの量が急に増えたり減ったりすることで、神経が過敏に反応してしまうのです。
- 不随意運動を減らすための工夫
・医師に相談し、薬の量や服薬タイミングを調整する
・ストレスや睡眠不足を避け、生活リズムを整える
・鍼灸やマッサージで自律神経を整えることで、体の緊張をやわらげる
訪問鍼灸マッサージでは、薬では対応しづらい「体のこわばり」や「疲労感」にもアプローチできます。
全身の血流を促すことで、神経や筋肉の働きをサポートすることが期待されます。
- まとめ
パーキンソン病の不随意運動は、病気そのものよりも「薬の影響」で起こることが多い症状です。
適切な薬の調整と、日々の体調ケアを組み合わせることで、症状の安定を目指すことができます。
不随意運動が気になるときは、我慢せず主治医や専門家に相談してみましょう。

