「あんま」の歴史 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症などにより自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
ご利用者様は比較的ご高齢の方が多く、よく私たちの事を『あんまさん』と呼ぶかたもいます。
聞きなれない方もいるかもしれませんが、癒しの原点でもある「あんま」について書かせて頂きます。
現代のマッサージや指圧のルーツともいえる「あんま」は、どのようにして生まれ、発展してきたのでしょうか?
- あんまの起源 ― 中国から日本へ
あんま(按摩)の起源は古代中国にさかのぼります。「按」は押す、「摩」はさするという意味があり、もともとは気の流れや血行を整える治療法として発展しました。
日本には、奈良時代~平安時代にかけて仏教とともに中国医学が伝来し、あんまもその一部として伝えられました。
- 日本独自の発展
日本では、江戸時代に入ってからあんま師という職業が制度化されました。特に、目の不自由な人たちがこの職に就くことが多く、社会的にも重要な役割を果たしていました。『鍼灸按摩師法』によって、あんまは国家資格の対象にもなっています。
この時代のあんまは、単なる治療ではなく、心身の癒しを重視した施術が行われていたと言われています。
- 現代のあんま
現在では、あんまは「あん摩マッサージ指圧師」という資格の一部として扱われています。東洋医学的な視点を持ちつつ、現代医学の知識も取り入れた形で施術が行われています。
また、リラクゼーション業界の拡大に伴い、あんまの技術は多様な形で応用されるようになりました。
- あんまの文化的意義
あんまは、単なる施術技術ではなく、日本文化に深く根差した癒しの知恵です。『座頭市』のような映画や文学にも登場し、多くの人々に親しまれてきました。
あんまの歴史を振り返ると、その奥深さと人々とのつながりの強さが見えてきます。現代の私たちも、古くからの知恵を大切にしながら、心と体の健康を守っていきたいですね。