正しい杖歩行とは?〜安心して歩くためのポイント〜 袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター
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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
歩行をサポートしてくれる杖は、高齢者や足腰に不安を感じる方にとって大切なパートナーです。
しかし、正しい使い方を知らないまま使っていると、かえって転倒のリスクを高めてしまうこともあります。
今回は「正しい杖歩行」の基本をわかりやすく解説します。
✅ 杖を使う目的を理解しよう
杖は「体重を支える」ためだけでなく、
- バランスを取る
- 転倒を防ぐ
- 安心感を得る
という役割があります。
無理に体重を全部杖に預けるのではなく、足と杖が協力し合うように使うのが理想です。
✅ 杖を持つ手はどっち?
意外と間違えやすいポイントです。
杖は痛みのある方・弱い方の反対の手で持ちます。
たとえば、右足が痛い場合は左手に杖を持ちます。
そうすることで、右足を出す時に左手の杖で体を支え、バランスが取りやすくなります。
✅ 正しい杖の高さ
杖の高さが合っていないと、肩こりや腰痛の原因になります。
以下の手順でチェックしてみましょう。
- 靴を履いた状態でまっすぐ立つ
- 腕を自然に下ろす
- 手首のくるぶし(手関節)の高さに杖のグリップがくるように調整
肘が軽く15度ほど曲がる高さが理想です。
✅ 歩くときの基本動作
杖歩行のリズムをつかむのが大切です。
- 杖を一歩前に出す
- 弱い(痛い)足を杖の少し後ろまで出す
- 強い足で体を前に運ぶ
この順番で歩くと、杖と足でしっかり体を支えられ、安定した歩行になります。
✅ よくある間違い
- 杖を痛い足と同じ側で持っている
- 杖に体重をかけすぎて、腕や肩が疲れる
- 杖の高さが低すぎる・高すぎる
- 地面に杖を「突く」ように使っている
杖は「突く」よりも「支える」「添える」ように使う意識が大切です。
✅ 安心して歩くために
杖歩行は、慣れるまで専門家に見てもらうのが安心です。
理学療法士さんなどリハビリスタッフなど、身体の状態に合わせてアドバイスしてもらうと安全です。
🌿まとめ
- 杖は「弱い足の反対の手」で持つ
- 高さは手首のくるぶしと同じくらい
- 「杖 → 弱い足 → 強い足」の順で歩く
- 専門家にチェックしてもらうのがおすすめ
正しい杖歩行を身につけることで、転倒を防ぎ、外出もより安心して楽しめます。

