パーキンソン病と不眠の関係/原因と改善のヒント  袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター

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袖ケ浦市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンターです。

当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。

 

パーキンソン病の方がよく訴える症状のひとつに「眠れない」「夜中に何度も目が覚める」という不眠があります。

実は、パーキンソン病と睡眠障害には深い関係があり、病気そのものの影響だけでなく、薬や生活リズムの乱れも関係しています。

 

 

 

■ なぜ不眠が起こるのか?

 

① ドーパミンの減少

 

パーキンソン病は脳内のドーパミンが減ることで起こります。

ドーパミンは「体を動かす」だけでなく、「睡眠リズムを整える」働きもあるため、減少すると眠りに入りづらくなることがあります。

 

② 身体のこわばり・痛み

 

夜間に体を動かしづらく、寝返りが打てないと、体がこわばって痛みが出やすくなります。

これが**中途覚醒(夜中に目が覚める)**の原因になります。

 

③ 薬の影響

 

パーキンソン病の治療薬(L-ドーパなど)は、服用の時間帯によって睡眠リズムに影響することがあります。

薬の効果が切れる夜間に動きづらくなることで眠れなくなる方もいます。

 

④ 睡眠障害を併発することも

 

パーキンソン病の方は、「レム睡眠行動障害(夢の中で体が動く)」「むずむず脚症候群」「睡眠時無呼吸症候群」などの睡眠障害を併発することも多いといわれています。

 

 

■ 改善のためにできること

 

① 日中の活動を増やす

 

軽い運動や散歩、ストレッチを取り入れて、昼間に体を動かすことで夜の眠りが深まりやすくなります。

 

② 寝る前のリラックス習慣

 

お風呂で体を温める、音楽や深呼吸で心を落ち着かせるなど、副交感神経を優位にする工夫が大切です。

 

③ 服薬のタイミングを相談

 

薬の効果が夜間に切れてしまう場合は、主治医に服薬時間の調整を相談してみましょう。

 

④ 訪問マッサージや鍼灸でのサポート

 

体のこわばりや筋肉の緊張をやわらげることで、夜間の不快感を軽減し、自然な眠りを促す効果が期待できます。

 

 

■ まとめ

 

パーキンソン病と不眠は切っても切れない関係にあります。

眠れない夜が続くと、日中の活動意欲や気分にも影響します。

「年齢のせい」とあきらめず、体のケア・生活習慣の見直し・専門家への相談を組み合わせることで、少しずつ改善していくことができます。

 

 

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