パーキンソン病患者へのマッサージの効果と注意点 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター

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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。

当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。

 

難病となるパーキンソン病は、手足のふるえや筋肉のこわばり、動作の緩慢さといった運動障害が特徴の神経疾患です。進行とともに日常生活に支障をきたすこともありますが、薬物治療と並行して「マッサージ」などのリハビリ的ケアを取り入れることで、症状の緩和や生活の質の向上が期待できます。

 

今回は、パーキンソン病患者さんに対するマッサージの効果と、施術時の注意点についてご紹介します。

 

 

■ マッサージの主な効果

 

  1. 筋肉の緊張緩和

 

パーキンソン病では、筋肉のこわばり(筋強剛)が起こりやすく、動きにくさや痛みを伴うこともあります。マッサージによって筋肉をやわらげることで、関節の動きがスムーズになり、体を動かしやすくなります。

 

  1. 循環の促進

 

筋肉をほぐすことで血流やリンパの流れがよくなり、むくみや冷えの改善にもつながります。これは身体全体の疲労感を和らげ、より快適な日常生活を支えるサポートになります。

 

  1. 心身のリラックス

 

マッサージによって副交感神経が優位になると、精神的な緊張や不安が軽減されるといわれています。パーキンソン病の方にとって、リラックスする時間はとても大切です。

 

  1. 姿勢や歩行の補助

 

定期的にマッサージを取り入れることで、体のバランスが整い、前かがみになりがちな姿勢の改善や、歩行の安定にもつながるケースがあります。

 

 

■ マッサージの注意点

 

パーキンソン病の方への施術では、以下の点に注意が必要です。

 

  • 無理に力を入れすぎない

 

筋肉が硬くても、強すぎる刺激は逆効果になることがあります。優しく丁寧にほぐしていくことが大切です。

 

  • 体調をよく確認してから施術

 

その日の体調や薬の服用タイミングによって、調子が大きく変わることがあります。施術前には必ずご本人の状態を確認しましょう。

 

  • 転倒に配慮

 

パーキンソン病の方はバランスを崩しやすいため、マッサージの前後や体位変換時に十分な配慮が必要です。介助者がいると安心です。

 

  • 症状が強い部位には慎重に

 

痛みや強いこわばりのある部位、関節に負担がかかっている部分への施術は慎重に行いましょう。必要であれば医療従事者に相談を。

 

 

■ ご家族・介護者の方へ

 

ご家族や介護者の方が簡単なマッサージを覚えることで、日々のケアにも役立ちます。無理をせず、触れることを通じて「安心感」や「つながり」を感じてもらうことも、大きな効果の一つです。

 

 

■ まとめ

 

パーキンソン病の方へのマッサージは、身体の動かしやすさだけでなく、心の安定にもつながる大切なケア方法の一つです。ただし、体調や症状に合わせて丁寧に行うことが何より大切です。

 

当院では、パーキンソン病を含む神経疾患をお持ちの方への訪問マッサージ・鍼灸も行っております。ご自宅で安心して受けていただけるよう、経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。お気軽にご相談ください。

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