パーキンソン病・ALSなど神経疾患に対する鍼灸アプローチ 袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)
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袖ケ浦市、木更津市の訪問鍼灸マッサージ 伊藤リハビリセンター(イトー鍼灸院)です。
当院では難病や病気の後遺症により自力通院が難しい方を対象に在宅にてリハビリマッサージや鍼灸施術を行なっています。
今回は、パーキンソン病やALS(筋萎縮性側索硬化症)などの神経疾患に対する鍼灸の可能性についてご紹介します。
◆ 神経疾患とは?
神経疾患とは、脳や脊髄、末梢神経に障害が起きることで、身体の動きや感覚に不調が現れる病気です。
代表的なものに、次のような疾患があります。
- パーキンソン病:動作がゆっくりになったり、震えが出たりする進行性の疾患
- ALS(筋萎縮性側索硬化症):筋力が徐々に低下していく難病
これらは根本的な治療法がまだ見つかっていませんが、症状の緩和や生活の質(QOL)向上を目指したケアがとても大切です。
◆ 鍼灸でできること
鍼灸は、血流を促進し、自律神経のバランスを整えることで、神経疾患のさまざまな症状の緩和に働きかけるとされています。具体的には以下のような効果が期待されています。
✅ 筋肉のこわばりや痛みの軽減
→ パーキンソン病の筋緊張やALSに伴うこむら返りなどに対応
✅ 便秘・排尿障害の改善
→ 自律神経系に働きかけ、内臓の調子を整える
✅ 睡眠障害や不安感の軽減
→ 鍼灸はリラックス効果が高く、不眠や情緒不安を和らげる
✅ 疲労感・だるさの改善
→ エネルギーの巡りを整え、日中の活動をサポート
◆ 東洋医学の視点から
東洋医学では、「肝」や「腎」の弱りが筋肉や神経の不調に関わると考えます。
そのため、以下のようなツボを使って体全体のバランスを整えます。
- 肝兪(かんゆ):筋肉の働きと関係する
- 腎兪(じんゆ):生命力・下半身の機能と関係する
- 陽陵泉(ようりょうせん):筋の硬直に
- 百会(ひゃくえ):精神の安定、脳の働きに
◆ 訪問鍼灸のメリット
ALSや進行したパーキンソン病の方は、通院が難しくなることがあります。
そんなとき、自宅や施設で受けられる訪問鍼灸はとても心強い存在です。
- ご本人の体調に合わせて施術ができる
- ご家族の介護負担の軽減
- 継続的なケアでQOLを維持しやすい
◆ 最後に
鍼灸は完治を目指すものではありませんが、つらい症状を少しでも和らげ、心地よく生活していただくための「やさしい手当て」です。
神経疾患と向き合う方々の日々の安心に、鍼灸が少しでもお役に立てればと思います。
お身体のことで不安やお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。