湿布のお話
患者さんから「肩こり・腰痛には冷湿布と温湿布のどちらを貼ったらいいの?」
と、よく聞かれます。
簡単に言ってしまえば、どちらでもかまいせん。
肩こり・腰痛は、あたためて、血行を良くしてあげれば寛解します。
急性腰痛に限っては、最初のうちは冷やさなければなりません。
温めて血行を良くしなければいけないのに、なぜどちらでもいいのか?
主に市販の冷湿布は、メントール等が含まれており冷たく感じさせる。
正確に言えば、冷感湿布なのです。
温湿布は、トウガラシエキス等の成分が温かく感じさせる、温感湿布なのです。
どちらも消炎鎮痛物質が含まれているので、
その人の好みでどちらでも良いということになります。
温湿布の方が刺激が強いため、ほとんどの人が冷湿布を好むようです。
時々この湿布の説明をすることがありますが、
説明するたびに懐かしく思い出す患者さんがいます。
10年以上前、私は東京の治療院で働いていました。
当時、担当していた患者さんのことなのですが、
とても明るく性格の良い人で、
その反面、今まで出会った人の中で3本指に入る天然キャラの人でした。
湿布の説明を一通り終えると驚いた顔をして、
「えっ! この湿布を貼ると見えるようになるんですか!?」と、言いました。
私は、一瞬、意味がわからなかったのですが、
どうやら、「“冷感”湿布」を「“霊感”湿布」と勘違いしたようなんです。
もし、奇跡的にこのブログを読んでいたら、
「Kさん。人の話はしっかり聞いてくださいね(笑)」
イトー整骨院 川上