【頭痛施術】頭痛の原因ってなんだろう?(後編)
まずは前編のおさらいです。
頭痛を大まかに分類すると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられ、
「二次性頭痛」は「脳卒中」や「脳腫瘍」のような明確な原因があり、
その結果として起きる頭痛です。
対して「一次性頭痛」は病気のようなはっきりとした原因がなく、
日常生活の中に何かしらの原因がある可能性が高い頭痛です。
後編になる今回は「一次性頭痛」についてお話します。
「一次性頭痛」は、いわゆる「頭痛持ちの方が慢性的に感じている頭痛」で、
緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛の3つが挙げられます。
【緊張型頭痛】
頭痛の中で最も多いのがこの頭痛で、年齢や性別に関係なく起こる可能性があります。
痛みの特徴は「頭全体が締め付けられるような痛み」や「重いものがのっているような重だるい痛み」で、首や肩にコリを感じたり、軽い目眩を感じることもあります。
原因は長時間同じ姿勢が続くことで血流が悪くなり、首や肩・背中の筋肉が凝り固まることで起こります。
また、肉体的、精神的なストレスも大きな原因の一つです。
予防や対策として、長時間の同じ姿勢は避け、ストレッチや体操で筋肉の緊張をほぐして血行を良くすること。
温めることで痛みが緩解するのがこの頭痛の特徴です。
【片頭痛】
緊張型頭痛の次に多いと言われており、30〜40代の女性に特に多くみられます。
痛みの特徴は「ズキズキと脈打つような痛み」で、頭の位置を変えることで痛みが強くなります。
吐き気がしたり、光や音に敏感になることもあります。
原因はストレスや疲労、寝過ぎや寝不足(1日に理想の睡眠時間は6〜8時間と言われています)、不規則な食事(空腹が刺激となり頭痛が起こることも。。。)などの生活習慣の乱れが関わっていると考えられています。
また、女性ホルモンの変動が関わっているとも考えられていますが、はっきりとは解明されていないのが現状です。
予防としては、ストレス発散や規則正しい生活を心がけること。
頭痛が起きてしまった時の対策ですが、痛みが強い時は入浴や運動はNG。
血管を広げるため痛みが悪化してしまいます。
冷やすことで血管の広がりを抑え、痛みが緩和します。
また、音や光の刺激を避け、暗い静かな部屋で横になるといいと言われています。
頭痛持ちの方の中には緊張型頭痛と片頭痛が混在している方もいます。
緊張型頭痛は温めるとらくになり、片頭痛は冷やすことで症状が和らぐなど、痛みによって対処方法が変わるため間違えないようにしましょう。
【群発頭痛】
男性に多く見られますが、症例の少ない稀な頭痛と言われています。
痛みの特徴は「目を抉られるような激しい痛み」で、一度痛みが出ると1〜2ヶ月の間は毎日痛みが起こり(平均1時間は痛みが続く)、片側に痛みが出ることが多いと言われています。
ちなみに私の読んだ本に痛みの比較が記載されており、
・緊張型 軽度〜中度
・片頭痛 中度〜高度
・群発頭痛 激烈
と、なっていました。
群発頭痛が以下に強烈な痛みなのかがわかります。
私の患者さんの話だと、家族に群発頭痛もちの方がいて、痛みで意識を失ってしまったことがあるとのことでした。
原因は、目の後ろの血管に炎症が起きているのではないかと言われていますが、その原因はわかっていないとのことです。
対策としては、痛みがある時期は飲酒や喫煙は控えた方がいいです。
体内時計が関係しているのではと言われているので、規則正しい生活を心がけることが大切です。
「一次性頭痛」は痛みや生活習慣によって種類を特定し、予防や対策をすることである程度緩和させることができます。
ただ、より頭痛を改善するためには原因となる筋肉の緊張、いわゆるコリを取り除き、それと同時に神経の働きを正常化することが必要となります。
当院では「イトー式頭痛施術」の体験メニューがあります。
お身体の状態を見させていただくことで、より詳しい説明や対処方法をお話しできますので、お気軽にお声掛けください!